色んな意味でお試しSS。テルミドールと首輪付きが恋仲というトンでも話。
妄想いっぱい夢いっぱい。ツッコミどころ満載。
死にネタご注意。


なんてことだ。なんてことだ。
これは誰が仕組んだんだ?
これはどういう皮肉だ?

両手に抱きかかえた体は小さいくせにやけに重たい。
力なく腕が零れて揺れた。

"ねぇ、テルミさん。
もしも私が死んだら、水葬にしてね。"

志を同じくし、いつしか恋仲になった娘はにっこり笑ってそう言った。
そして彼女は死んだ。道半ばにして。

私はいつかの言葉通り、その亡骸を水底に沈めるために海にまで来た。
なんてことだ。
狂言であれば良いと思った。メルツェルが仕組んだように、私が実行したように。
本当は生きているんだろう? 君が死ぬなど、君ほどのリンクスが敗北するなど…。
問うても冷たすぎる彼女から答えは返ってこない。
小さな体を水面に浮かべると、波紋が広がった。
これから彼女は水底へと沈みゆく、既に彼岸に旅立っているのに。

私たちの理想のためにも、同調してくれた彼女のためにも、クローズ・プランは絶対に成功させねばならない。
たとえそのために、この命が散るとしてもだ。
障害は取り除けば良い、それがリンクスだ。
彼女の淡い桃色の髪が広がり、その姿がゆっくりと暗闇へ消えてゆく。

誓おう、君に。
人類に、黄金の時代を――。


力無い身体をゆっくり水底に沈める
墜ちるお題:Aegis

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それはメルツェルの台詞だろと。
そしてくどい。