「サイファー、俺からのエンゲージリングを受け取ってくれ!」
「…ハァ?」

エンゲージリングだと?
…engageって交戦って意味だろ。
つまり…engage ring=交戦する指輪…か?
あー…その指輪があれば片羽といつでも戦えるってこと…なのか…?

「テメェと戦り合うにはそんなもんがいちいち必要なのかよ?」
「や、ヤりあうってサイファー…!」

何故頬を赤らめる。
…まぁいい。

「つっても今、テメェは俺の僚機じゃねーか。
そんなことしてる場合じゃねぇだろ。
そーゆーのはこの戦争が終わったら受け取ってやんよ。」
「ほ、本当か?!」
「…ん。何だよ、随分意気込むな?」
「そ、そりゃな…!
よし、戦争なんて早く終わらせてしまおうぜ、相棒!」

…そんなに俺と戦りてーのか。
まぁ俺も、片羽とは一戦交えてみたいが。
墜ちても落とされても文句は無し、死人に口無し…という勝負も悪くねぇ。

それにしても、珍しく片羽がうるさい。
ウスティオの首都が解放されたから、気分が高揚でもしてんのか?
解放戦争に心躍らせるとは、あいつも意外と青いな。

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それからしばらく後…片羽はウスティオを去り、何処かへと姿を消した。
しかし数ヵ月後、アヴァロンダムで俺たちは再び邂逅した。
――敵として。

「よう相棒。戦う理由は見つかったか?」
「片羽…!」

マジかよ。
ここでこいつと戦りあっちまって良いのか?

「おい、俺はまだテメェから指輪を受け取ってねーぞ?
良いのかよ?」
「あ、相棒…!今でもまだ俺からの指輪を受け取ってくれるって言うのか…!」
「そりゃ、まぁ…。だってアレが無いと駄目だろ?」
「俺もやっぱり渡したいと思ってた…!」

なんだかんだで自分の決めたことは通す男だな。(違)
しっかし指輪がないと交戦ができねーとか…。
意味が分かんね。

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二人の意思疎通が取れるのはもうすぐ…かもしれない。